このたびEUREKA では、2025年11月8日(土)より、福岡を拠点に絵画・イラストの両分野で活躍するアジサカコウジさんの個展「ルイーズの娘たち」を開催します。
本展では、ここ数年に描かれたアクリル画の中から選んだ人物画をおよそ80点を展示。
全て未発表の新作で、そのほとんどが女性を描いたものです。
個展のタイトルにある”ルイーズ”とは、作者がかねてより敬愛するフランスの女性革命家ルイーズ・ミッシェルのことを指します。今回展示の作品は、市井の人々の幸福のために生涯を捧げた彼女、その人間性に共鳴するような人物の絵となってたらいいな、という希望が込められています。
ぜひご高覧いただけますと幸いです。
*ルイーズ・ミシェル(1830-1905)
フランスの女性革命家。労働運動、フェミニズム、無政府主義運動におけるシンボルで、パリの地下鉄の駅が300ほどある中、女性ひとりの名前は3号線のルイーズ・ミシェル駅だけである。
1871年に発足したパリ・コミューヌ政権は無料、無宗教、女子を含む義務教育を実現したが、 教員のミシェルは以前からそのような共和国理念に基づいた学校を開設していた。
パリの民衆の勢いにヴェルサイユに逃れていた政府軍によるパリ襲撃は、コミューヌ側に夥しい数の戦死者と逮捕者を出し、 ミシェルも捕らえられニューカレドニアへと流刑に処される。 ところが彼女は現地の人たちと親交を結び、その言語を学び、習慣、武勲詩などを本にまとめ、新聞をつくり、彼らが仏政府に対して蜂起するとそれを擁護。恩赦によりフランスに帰国するまで7年間滞在した。帰国後も女性や労働者の運動について記事を書いたり、講演会を続けたが、滞在先マルセイユで 1905年に死去。パリ・リヨン駅に着く棺を迎えた群衆は10万人とも言われ、ルヴァロワ墓地まで棺とともに歩いたと言われる。

