多くのアートの展示においてキャプションで作者のプロフィールなどが紹介されることはありますが作品自体のコンセプトや作品概要が細かく説明されているものは多くありません。このような展示においては鑑賞者側に鑑賞の手がかりが提供されず、鑑賞者が十分に作品と向き合うことができないために、アート自体をわからないものと感じてしまうこともあるように思います。
また、その一方で作品を説明しすぎないことは鑑賞者に考える余地を残し、作品解釈の幅を広げる効果があるという意見もあります。
今回の展示では実験的な企画として一般的な展示方法とは異なり作品の意図や狙った効果をキャプションによって十分に説明することで作者の意図と鑑賞者の解釈をすり合わせることができる展示を企画しました。
今回の展示を通して展示のあり方を模索するとともに鑑賞者側に新鮮な鑑賞体験を提供します。