G3-Vol.153
NOT PERMANENT BUT PERMANENT−東 儀⼀郎が見た昭和の坂本
熊本市現代美術館
葉木駅前。大漁旗を振って国体のカヌーの応援。(1963年)

戦後の高度経済成長時代に、八代市坂本町の風景を撮り続けたアマチュアカメラマン・東 儀一郎(1917-2001年)が残したネガやプリントを現代に蘇らせるアーカイブ写真展です。

球磨川流域に位置する坂本町は、令和2 年7 月豪雨により甚大な被害を受け、東氏が撮り続けてきた写真のネガやプリントの一部も水損、それをきっかけに写真家の豊田有希を中心としたボランティアグループが、「令和2 年7 月豪雨REBORN プロジェクト」として、クリーニングし、デジタル化作業を行いました。その後、現在は空き家になった東氏の自宅に、昭和30~40 年代の町の最盛期をとらえたネガやプリントが多数残されていたことから、今まさに変わりゆこうとする坂本の風景を残そうと、デジタルアーカイブ作業を行ってきました。
会場では、球磨川とともにあった人々の暮らし、町の一大産業であった製紙工場、ダムと災害などの視点をもとに、水害やその後の影響で解体になった民家や小学校の建具などとあわせて、坂本の記憶と風景を展示します。

関連イベント
◆ワークショップ「坂本の風景を語る・味わう」

東 儀一郎さんの作品や坂本町の風景について語ります。
開催日:12 月23 日(土)
時 間:14:00-15:00
会 場:熊本市現代美術館 ART LAB MARKET
講 師:豊田有希(写真家)、溝口隼平(Reborn リバーガイド)
参加費:無料・要予約(※坂本町のおいしいもの付)
定 員:20 名 *事前申込制(先着順)
申 込:E mail 、電話(熊本市現代美術館096-278-7500)、館内受付で承ります。メールの場合、件名に
「G Vol.15 3 ワークショップ参加希望」とし、参加者氏名、人数、電話番号を明記して
gamadas@camk.or.jpまで送信してください。

参加アーティスト
東 儀一郎 ひがし ぎいちろう (1917-2001 年)
1917 年に八代郡下松求麻村(現・八代市坂本町)の農家を営む家に生まれる。旧制八代中卒業後、台湾総督府に奉職、その後、旧日本軍の飛行兵として東アジアを転戦。誠戦闘機隊教官として特攻隊員を沖縄に送り出したのち終戦。戦後は、十條製紙坂本工場に勤務し、バイクに乗って町の各所で写真を撮影した。「広報さかもと」に多数掲載されたほか、日本報道写真連盟八代支部長などを務めた。また、書や尺八など、多芸多趣味な晩年を過ごした。
開催情報
日程
時間
10:00 -20:00
備考
休館日:火曜日、12 月29 日~1 月3 日
会場
熊本市現代美術館 

 8600845 熊本県熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3F

料金
入場無料
主催
主 催:熊本市現代美術館(熊本市、公益財団法人熊本市美術文化振興財団)
助 成:熊本県芸術文化振興会、熊本放送文化振興財団
協 力:ボランティアグループあめつち
Webサイト
https://www.camk.jp/
お問い合わせ
熊本市現代美術館
TEL:096-278-7500
FAX:096-359-7892
Email:gamadas@camk.or.jp
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