宮下恵太はこれまで、情報や電気、通信といった現代のインフラとしてのテクノロジーに焦点を当て、特定の機能を持ったシステムを構築することにより作品を制作してきました。本展は、「0か、1かということさえ判別可能であればどのようなものでもその伝達に用いることが可能である」というデジタルな信号のもつある意味でのおおらかさに着目し、わたしたちの身の回りにある様々な「光」の明滅を用いてメッセージの伝達を行うものです。我々の生活において、光は様々な意味を持っています。人間の暮らしの中に根ざした様々な光をコンビュータ同士の通信における信号として利用することで、人と機械という二項対立の関係を捉え直すことを試みます。
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1月7日[日]パフォーマンス「光を書きとる」