このたびEUREKAでは、オーギカナエさんの個展「軽さ・明るさ Lightness/ Lightness」を開催いたします。本展では新たな展開を見せる新作の和紙によるオブジェを中心に発表いたします。
軽さ・明るさ
ある日果物を包んであった緩衝材を見ていたらその軽さや空間を包む曖昧な存在が面白いと感じた。 スチロール製でネット状のグリーンやイエローの何個かをテーブルの上に置いて並べたり重ねたり 彫刻のマケットのように頭の中で巨大化させたりして、しばし楽しんだ。
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家の中で過ごしていると鏡やガラスなどに射した光のシルエットが壁などに映し出されることがある。
幾重に重なった淡い反射光は記録を残そうとした時にはもうそこには無かったりする。
軽さも明るさも捕まえておくのは難しい様だ
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ちょっとしたこの出来事は意外にも忘れることなくずっと私の中に残り続けた。
このことを形にする為の翻訳を試みると自然と私的な経験と考えが入ってきた。
それは排除せずに重ねることにした。
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重くて悲しいと思うことを軽さや明るさに変える術はある。
何よりもそれを明日への希望だと考えることが大切だ。
(オーギカナエ)