京都市の南東に位置する醍醐寺は、千百年以上の歴史を持つ真言密教の名刹です。その歴史は、平安時代・貞観十六年(八七四)、理源大師聖宝(八三二〜九〇九)が醍醐味の水が湧き出るという笠取山に草庵を結んだことに始まります。開創以来、人々の願いをかなえる祈祷や修法といった実践を重視する寺として発展し、ときの権力者たちの篤い信仰を集めてきました。こうした歴史を物語るように醍醐寺には数多くの仏像や仏画、経典類が伝わっています。
本展では、密教美術の宝庫とも言える醍醐寺から、薬師寺本尊である薬師如来および両脇侍像(国宝)をはじめ国宝・重要文化財を多数含む珠玉の仏教美術をご紹介いたします。加えて、豊臣秀吉による「醍醐の花見」ゆかりの品々や俵屋宗達らの華やかな近世美術も見どころです。密教美術の頂点ともいえる名品の数々をご堪能ください。
【関連イベント】
- 総本山醍醐寺 声明コンサート
日時:2019年1月29日[火] 14:00〜15:00(13:00開場)
会場:九州国立博物館1階 ミュージアムホール
定員:280名
料金:3,000円(本展観覧券付き)
販売場所:セブン-イレブンのみ
※当日9:30よりミュージアムホール前にて座席指定整理券を配布
※未就学児入場不可 ※限定数に達し次第終了
- リレー講座「醍醐寺展をより楽しむための醍醐味講座」
※聴講無料、申込不要・当日受付
日時:2月9日[土]
- 13:30〜14:15|じっくり味わう醍醐寺の仏画|森實久美子(当館主任研究員)
- 14:15〜15:00|ホットでクールな醍醐寺の彫刻|楠井隆志(当館展示課長)
会場:九州国立博物館1階 ミュージアムホール
定員:280名
- 2月3日[日] 節分 限定イベント
本展御観覧者の方先着1,000名様に縁起物としても人気の「五色豆」をプレゼント
※本展会場3階受付にて配布 ※なくなり次第終了