ー第36回展示ー
背景の処理
空間と想念の誘発
岩永京吉美術館
「阿弥陀佛」第8回日展入選 1965

ヒトの視覚は、空間に何らかの形をもとめ、色づきに何らかの意味を感ずる。これらの知覚作用を積極的に誘発させるごとく、絵を構成し主題を伝えようとすることが美術家の作画であろう。

作品の背景に何を込めたのか
人物像における背景
阿弥陀佛を包む空間の量感、空気感
廃屋を背にした老農 築き上げた農地、作業場がその労苦を語る
漁の場である浜の生活を背景に逞しい人物を
輝くような板壁が、仕事への敬意を感じさせる
冬季の小屋で、着込んで作業する女性 暖をとる火鉢の暖気
木漏れ日が揺れる壁面、心の移ろいを映じた雰囲気
時の移ろいを感じさせる 不安と希望 風景を背景として
背景とは、主題の後ろの空間とは限らない

対象の状態・形態を認知するにふさわしい背景、状態の説明、状態を受容する情報を想起させる背景・空間

裸婦立像6F 1961
開催情報
日程
時間
9:00-17:00(最終日は15:00まで)
会場
岩永京吉美術館 

 849-1311 佐賀県鹿島市高津原565−1

料金
無料
主催
岩永京吉美術館
お問い合わせ
岩永京吉美術館
0954-62-2824
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