コレクション展III 浮世絵―色彩の変遷
北九州市立美術館 本館・アネックス

木版の多色摺りである浮世絵は、色彩の華やかさから、さまざまな色を使って織り出した「錦」に例えて「錦絵」とも呼ばれます。しかし、浮世絵は最初から色彩豊かだったわけではありません。浮世絵版画の出発点となったのは、墨一色で摺られた「墨摺絵」でした。これは、小説の挿絵が独立し、一枚の作品に仕立てられたことから生まれた様式です。ここから、墨摺絵に筆で彩色を施した作品があらわれ、さらに紅や緑など2、3色の版で摺る「紅摺絵」へと発展し、明和2(1765)年、鈴木春信らによって多色摺りの「錦絵」の完成に至ります。天明から寛政年間(1781-1801)は錦絵の黄金期と呼ばれ、文政(1818-30)後期には「ベロ藍」という発色の良い輸入顔料が登場し、浮世絵の色彩表現はさらに豊かさを増していきます。

本特集では、墨摺絵や初期錦絵から、アニリンという化学染料を多用し「赤絵」と呼ばれた明治期の浮世絵までを紹介し、その色彩表現の変遷をたどります。

渓斎英泉《仮宅の遊女》1835-37年 (藍摺)
喜多川歌麿《遊君出そめ初衣装大文字屋内一もと》1804-06年 
鈴木春信《六玉川 萩の玉川》1766-
勝川春潮《てうじや ひな鶴 こてうつるじ》1786-89年 (紅嫌い)
歌川広重《京都名所之内 あらし山満花》1834年
井上安治《雪月花之内 雪 浅草金竜山之圖》1885年
参加アーティスト
<出品作家>
鈴木春信、磯田湖龍斎、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、月岡芳年ほか
開催情報
日程
時間
9:30~17:30(入館は17:00まで)

備考
※ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜日が休館 ※本展は一部撮影OKです。
会場
北九州市立美術館 本館・アネックス 

 804-0024 福岡県北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21−1

料金
一般  150(120)円
高大生 100(80)円
小中生  50(40)円
※( )内は20名以上の団体料金。なお障害者手帳、年長者施設利用証(北九州市交付のもの)を提示の方は無料。
主催
北九州市立美術館 本館・アネックス
〒804-0024 北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21番1号
TEL:093-882-7777 FAX:093-861-0959
Webサイト
http://kmma.jp/honkan/collection/2018_collection_iii.html
お問い合わせ
北九州市立美術館 本館・アネックス
〒804-0024 北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21番1号
TEL:093-882-7777 FAX:093-861-0959
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