本展メインビジュアル
テキスタイルデザイナー氷室友里が提案する“新しい布の遊び方”
テキスタイルデザイナー氷室友里は、遊び心あふれる作品を数多く手がけ、オリジナルブランドYURI HIMUROを展開するほか、空間演出や企業へのデザイン提供など活動の幅を広げています。近年は、期待の若手デザイナーとして、 デザインやインテリアの分野で受賞するなど、国内外問わず注目が高まっています。
代表作《SNIP SNAP》は、二重構造になった布にハサミを入れると、下から異なる色の布と物語を想像させる柄が現れます。その他にも、見る方向によって布の絵柄が変化する 《motion-textile》や、リバーシブル構造に着想を得た《ONDO》や《BLOOM collection》など、テキスタイルの枠を拡張する作品を制作しています。氷室の取り組みに共通していることは、人と布の関係性に楽しさや驚きをもたらすこと。身近な素材や行為、また自身が体験した風景など、日常の物事を発想の種にしてテキスタイルに展開しています。
本展では、未発表の新作を含むテキスタイルのほか、実験資料など制作プロセスも公開いたします。氷室友里が提案する「TEXTILE PLAY GROUND(布の遊び場)」で、新しいテキスタイルの魅力をぜひお楽しみください。
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テキスタイルという言葉を知っていますか?一言で言うと、布のことです。洋服・カーテン・ハンカチ…身の回りを見つめると、たくさんの布に囲まれていることに気づきます。そしてそれらのほとんどが触れて使うもの。布は人が関わることで形を変え、様々な表情を見せてくれる面白さがあります。そしてその布は無数の糸が組み合わさって出来ています。その構造を設計していくことでまだ出会ったこともない新しい布が生まれます。人がわっと驚くような、ぱっと笑顔になるような布がつくりたい。そんな気持ちで、私は人と布との関係をよく観察し、布の構造を考え、そこに遊び心のあるしかけを施すようにデザインをしています。布を切ったりめくったり、ひっぱったり投げたり、新しい布の楽しさを探り続けて作ってきた作品たち、ぜひ体験しにいらしてください。
氷室 友里
【関連イベント】
・ オープニングレセプション《作家来場》 (11/16)
・ ワークショップ ミニファブリックパネルをつくろう (11/17-11/30)
・ ギャラリーツアー (11/17-11/30)