本展メインビジュアル
日本屈指の鉱物標本を音楽家 原摩利彦による音とともに紹介します
海底奥深くで生成した石、宇宙から落下した隕石、数十億年前の石。鉱物をめぐる時間と空間の厚みは、膨大な情報が行き交い、目まぐるしいスピードで変化していく現代において、そのスケールを捉え直すきっかけを与えてくれているようです。本展では、国内でも最大級の750万点の貴重な博物標本・資料を収蔵する九州大学総合研究博物館の中から選りすぐりの鉱物コレクション約100点を、現代アートや舞台、映像など幅広い分野で活躍する音楽家 原 摩利彦が手がけた音とともに紹介いたします。九州大学総合研究博物館の鉱物は、通常は一般公開されておらず、本展は量・質ともに充実した標本をご覧いただける貴重な機会となります。 自然や街の中で音を集める“フィールドレコーディング”の 手法を取り入れる原は、同館を訪れて収集した鉱物の音や、鉱物から連想した音をもとに作曲し、本展のための音楽を制作いたしました。原によって紡ぎ出される、五線譜に書き表せない不思議な音、どこか懐かしくも新しい揺らめく音に包まれ、鉱物を眺めることは、目には見えない遠い時代や場所への想像を掻き立て、新たな鑑賞体験をもたらすことでしょう。
【ギャラリーツアー 「鉱物の魅力にせまる旅」】
九州大学総合研究博物館の中西 哲也准教授が、鉱物の魅力についてお話しします。
日時:1月11日(土) 14:00~(30分程度)
会場:三菱地所アルティアム (イムズ8F)
※参加無料・予約不要(要展覧会チケット)