【多久市ウォールアートプロジェクト特集】Daichiさん/砂原T邸ガレージ

「多久市ウォールアートプロジェクト特集」、今回は県内在住のアーティストが登場です。みやき町から訪れたMural ArtistのDaichiさん(Muralは『壁画』の意)が佐賀の県鳥・カチガラスを描き上げました。飛翔するカチガラスに桜の花びら。躍動感あふれる、すがすがしい作品です。制作した背景と、Mural Artistとしての思いを語っていただきました。

多久市ウォールアートプロジェクトの詳細はこちら→https://wallart-project.com/

自分の心に響く美しいものをモチーフとして追いかけるDaichiさん。今回、県鳥カチガラスを選んだのは姿のかっこよさに加え、「県鳥だと知らない人が意外に多い」ことが理由だといいます。壁画を制作した砂原T邸は、子どもたちの往来も多い場所。カチガラスのことを多くの人に知ってもらえたら、という願いを込めました。桜の花びらを描いたことで、これからの季節を前向きに迎えられるような、気持ち良い作品に仕上がりました。

「小さい頃はカチガラスをよく見かけたんですが、帰国してからは、あまり見ないですね」と語るDaichiさんは、関東の大学に進学した後、オーストラリアやドイツに留学した経験があります。

特に大きな影響を受けたのがオーストラリアのメルボルンでグラフィティ・アートの文化に触れたこと(グラフィティ・アート:都市部の公共建築の壁面や塀、鉄道駅の構内や地下鉄車両の内外などに描かれた落書きの総称。/日本大百科全書(ニッポニカ)より引用)。日本では定着していない、自由なスタイルに刺激を受けました。

帰国後の今も、Daichiさんは海外からスプレーアート専用のインク缶を取り寄せています。ヨーロッパ製は充実しており、青だけでも数十色がそろっているとのこと。

壁画を中心にキャンバス作品も発表しているDaichiさん。現在は佐賀・福岡を中心に制作の依頼を受けていますが、日本全国で描いていきたいと語ります。「海外もどこかのタイミングで挑戦したい」という夢もあります。

同じ県内でも多久に来る機会はあまりなかったそうですが、「アートでまちおこしするのは素敵なこと。自分の絵で盛り上げていければ」と語ってくれました。

壁画のカチガラスのように羽ばたく姿を予感させるDaichiさんのことをもっと知りたいかたは、ぜひインスタグラムをチェックしてくださいね。

https://www.instagram.com/daichivast/

多久市ウォールアートプロジェクトはpotariのこちらのレポートでも紹介していますよ!