祐徳院のある鹿島市、城下町でもあった鹿島市。 その地に生まれた、京吉の画業は地域の文化的息吹に育てられたものではないか
そんな思いから、京吉が地域から受けた作画依頼にどのように取り組んだのかを後付けたいと、「人生の宿題」と題した展示を企画した。
作画依頼には、
1956 年 涅槃図
1971 年 萬子媛一代記
1986 年 能舞台鏡板の松・竹図
がある。それに、京吉の画業に大きな影響を与えた召集も含めることにした。
臨時召集で14カ月、戦争で4年半、教職と画業の研鑽の機会を失った。俘虜となった生活、終戦で遺送される過程のスケッチには、描くことへの情熱が感じられる。
いつまでも意欲が衰えなかった京吉。依頼された3 つの作品には、手を抜かず期待に応えていった跡が、スケッチ、制作、文章から読み取ることができる。
▪︎ギャラリートーク
鹿島市の生涯学習センター・ エイブルの床の間コーナー展示に対するギャラリートークを行います。
日時: 1/28日午前10-12時
場所: 鹿島市乙丸の吉田能舞台
事前申込: エイブル2階事務局床の間コーナー担当TEL/0954-63-2138 へお申し込みください。