つい最近知ったことなのですが、
放送中の規定を超えた「無音」は
放送事故といわれるそうです。
放送局はリスナーを不安に陥れる放送をしてはいけない、
そのための決まりだそうです。
そんなルールも知らないぽたり編集部の四人は、
素人にありがちな中途半端な緊張感と共にえびすFMの暖簾をくぐり、
そのディスク(*注1)を現場スタッフに渡してしまうのです。
ぽたり編集部の四人によって持ち込まれたこのディスクは
放送事故を引き起こすほどオルタナティヴなディスクだった、
にもかかわらずスタジオは穏やかな空気に包まれていきます。
さて、この曲のタイトルは
「Too many buildings」(*注3)
あたふたしていた現場スタッフには申し訳ないのですが、
大竹伸朗さんのこのCD、
期待を大きく裏切る事故アイテムだったと思います。
(*注1) PIPELINE by 大竹伸朗 1995年
24 SMASH HITS BY 24 PUZZLE PUNK BAND
UCA(宇和島現代美術)
(*注3) 大竹伸朗 PIPELINEの11曲目に収録されているバラード曲。
John Lennonの「Mother」を彷彿とさせるイントロが特徴で、
団塊世代の魂を昭和の歓楽街へ引きずり出してくれるような
オルタナ性の高い作品。
大竹伸朗展 2022