この展覧会は、佐賀市の中学生が普段の美術の授業で制作した作品を中心に展示しています。
現在、中学校の美術教育は(小学校の図画工作においても)大変厳しい授業時数の中で行われています。昭56年までは中学校3年生まで週2時間、美術の授業が行われていました。昭和57年から中学校3年生の時間数が週1時間となり、技能教科の中から自分がさらに学びたいという教科を選んで履修する選択授業が始まりました。その後数回にわたる学習指導要領の改訂に伴い、現在は、1年生の授業時数は週1.3時間、2、3年生は週1時間となっています。
子供たちが成長していく過程の中で、何かをしっかりと見つめたり、工夫しながら考えたり、指先を使いながら作ったりすることはとても大切なことです。そういう造形活動を通して、ものや人を大切に思う心や美しいものを美しいと感じる感性などが育まれます。また、身近な生活や社会を心豊かなものにすることができます。
ここに展示している作品は、その短い授業時間のなかで子供たちが一生懸命考え、制作した作品です。ご覧いただいて、子供たちの素晴らしい感性を感じていただければ幸いです。
なお佐賀市内全ての学校の作品を展示したいところですが、学校によっては、1人2校の兼任や、授業時間だけの時間講師のところもあります。また県立高校の入試や卒業式も控えており、今回は参加を見送った学校もございますので、ご了承ください。
佐賀市教科等研究会図工·美術部会中学校部会一同