本展は、2016年に創設された、佐賀大学芸術地域デザイン学部1期生の若手作家4名による、「熱」を主題とした予約制の展覧会です。
「熱」とは、人間のみならず全ての生命を支えるエネルギーであり、それは物理的にも精神的にも外部へと伝達可能なものです。その熱が私たちの身体を通り抜け、外へと抜け出した時、どのような変化と意義を与えるのか、アーティストの作品を通して考えます。
本展覧会は、第1週は4人展(グループ展)、第2週以降は個展という形式で開催いたします。4人展では、集団の中で発生する熱を、個展では個人の中から生まれ出る熱を、時間の流れと形式の変化の中で表現します。こうすることで「集」と「個」の熱の流れと、その交差点が明らかになり、集団の中に溶け込んだ自身の姿をまじまじと見つめる機会となるはずです。
日々の生活が不安定な今だからこそ、日常の延長にある空間の中で作品を鑑賞して頂き、自己と他者のと関係のあり方や、藝術が身近にある意味と喜び、そして若い作家が何を考え、今と向き合っているのかを、彼らから溢れ出る様々な「熱」から感じていただければ幸いです。
(展覧会「熱(Art Exhibition “NETSU”)」公式サイトより引用)