熊本地震より5年、コロナ禍真最中…
恐怖や不安の時間を経て生まれる新たな表現が齎(もたら)す解放と安心
このたび熊本市現代美術館では、「こわいな!恐怖の美術館」を開催いたします。熊本地震発生より5年を記念する本展では、無意識を揺さぶる恐怖や不安を理知的に受け止め、「それ(恐怖や不安)」をテーマとして優れた創造性を発揮したアーティスト達の作品を紹介します。平成28年熊本地震によって、わたしたち市民はかつてない恐怖体験とその長く続く余震による不安感に悩まされました。また、全国で相次ぐ天災、コロナ禍により、恐怖と不安は多様化し遍在しています。日常生活を「それ(恐怖や不安)」とともに過ごすことでのストレスは人々を消耗していますが、一方で「それ」を人間の持つ自然な感情のひとつとして捉え、作品のテーマとして創造の力を発揮したアーティスト達が存在します。
さあ、アーティストたちと一緒に、恐怖の美術館をはじめましょう。
独自のセンスとユーモアに満ちた多様な芸術的表現が、(時には刺激的に)皆様の発想の転換を促し、自らと大切な人を「それ」から守るための元気とアイデアが生まれるきっかけとなれば幸いです。
|関連イベント
■コーダ・ヨーコアーティストトーク+ギャラリーツアー
前半は企画担当学芸員による案内付きのギャラリーツアー、後半はコーダ・ヨーコによるアーティストトークを会場内で行います。
日時:11月20日(土)14:00-15:00
定員:20名要事前申込・先着順
料金:要展覧会チケット
■いしいしんじ朗読ライブ
新作「100ものがたり」を作家自身が朗読します。
日時:11月23日(火・祝)14:00-15:00
定員:50名要事前申込・先着順
料金:要展覧会チケット
■コーダ・ヨーコ あしたを運ぶ鳥を描こうワークショップ
コーダ・ヨーコのインスタレーション作品《5年後のヨルのキオク》では、会場内をぐるりと鳥が羽ばたきます。この鳥をコーダは「あしたを運ぶ鳥」と名付けました。このワークショップでは、参加者それぞれが抱える不安や恐怖をやさしく包み込む「あしたを運ぶ鳥」を描きます。
日時:11月7日(日)13:30-15:30
場所:熊本市現代美術館
定員:①現地参加10名 ②Zoomによるオンライン参加10名 どちらも要事前申込・先着順
*申し込みの際に現地、Zoomどちらで参加されるかお知らせください。
料金:ひとり1000円
対象:中学生以上
講師:コーダ・ヨーコ
持ち物:アクリル絵具、筆
申込方法
上記イベント参加には事前申込が必要です。以下の事項を記載の上、メールでお申込ください。
①参加希望のイベント名②お名前③電話番号
申込先:gamadas@camk.or.jp