藤野一友(1928—80)は 1950 年代より二科会を中心に活動した、細密な描写による幻想絵画で知られる画家です。同じく 1928 年生まれの岡上淑子は、進駐軍が残した洋雑誌の写真を用いたコラージュ作品で知られる美術家です。二人は 1951 年に文化学院で出会い、1957 年に結婚。二人は、ともにシュルレアリスムから影響を受け、また、女性の身体を多く表しています。
本展では、藤野一友と岡上淑子の作品を 2 つの個展形式で紹介します。それぞれの表現の特徴、共通点と差異が鮮やかに浮かびあがり、その活動を醸成し共鳴した時代も見えてくることでしょう。
◆記念講演会「岡上淑子とその時代」
岡上淑子のコラージュ作品について、また藤野と岡上の活動していた日本の戦後という時代について、新しい見地からお話しいただきます。
日時 令和4年11月12日(土)14:00~15:30(開場13:30)
講師 巖谷國士(仏文学者、美術評論家、明治学院大学名誉教授)
定員 180名(事前申込不要)
料金 聴講無料
◆つきなみ講座「藤野一友と岡上淑子」
本展の開催意図や見どころ、ふたりの作品の魅力についてお話しします。
日時 令和4年11月26日(土)15:00~16:00(開場14:30)
講師 正路佐知子(福岡市美術館学芸員)
定員 54名(事前申込不要)
料金 聴講無料
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