現在102歳で現役の洋画家・野見山暁治氏から、2020年、出身県である福岡県に37点の油彩画を寄贈いただきました。本展は、このことを記念し、その後の寄贈作品とともにご紹介するものです。
寄贈いただいた作品は、戦前期から、終戦直後、フランス滞在期、帰国後、以降2011年までの画業の流れを物語っています。そのなかでも今回の寄贈の約半数を占める90年代以降の大作の数々は、ものを対象に据えて描き続ける野見山が、ものから根源的な形象を取り出し、絵画のダイナミズムを生み出したまさに野見山芸術の真骨頂ともいえる圧巻の作品群といえます。
本展は、特別出品として100歳を超えて制作された新作も含め総点数約60点(会期中一部展示替え有り)で構成します。本展開幕日には102歳の誕生日を迎えた野見山は、今日に至るまで唯一無二の表現の境地を絶えず切り開いています。
野見山の世界観をぜひ会場でご覧ください。
■講演会
「野見山暁治の見たものとは─当館コレクションを通して」
講師:岡部るい(福岡県立美術館学芸員、本展担当)
日時:2023年1月14日(土)14:00から1時間半程度
場所:当館4階視聴覚室 参加費無料(予約不要先着順)
■講演会
「野見山暁治と福岡と」
講師:西本匡伸(福岡県立美術館学芸課長)
日時:2023年2月5日(日)14:00から1時間半程度
場所:当館4階視聴覚室 参加費無料(予約不要先着順)
■グッズ情報
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