インドネシアを拠点とするアーティスト集団、バクダパン・フード・スタディ・グループによる日本初の個展
山口情報芸術センター[YCAM]では、YCAMが実施する研究開発プロジェクト「食と倫理リサーチ・プロジェクト」の成果を発表する展覧会「The Flavour of Power(ザ・フレーバー・オブ・パワー)─紛争、 政治、倫理、歴史を通して食をどう見るか?」を開催します。 プロジェクトの過程で、インドネシアを拠点に活動する8人組のアーティスト集団、バクダパン・フー ド・スタディ・グループとともに食にまつわる倫理的な側面にまつわる調査を実施。おもに太平洋戦争中の日本とインドネシアの食における関わりから、農作物の遺伝子改変や単一作物の生産への依存(モノカルチャー)を取り上げてきました。展覧会では、これらのリサーチの成果を映像インスタレーション、カードゲーム、資料展示として発表します。 このほか会期中、野草採取のワークショップやカードゲームの体験会なども開催します。 私たちにとって身近な「食」は、政治との関わりが多分に含まれています。本展を通じて、そうした関係が私たちの食に対する倫理観に影響を与えていることに気付かされるでしょう。