佐賀大学大学院の高橋健悟、麻生二葉による修了制作作品展。
■高橋健悟「風が見える」
観音堂を囲うように流れている池に、細竹を立てたインスタレーション作品です。竹から伸びる糸の先にはポリ袋が結ってあり、風になびきながら、浮かんだり着水したり水面を遊んでいます。
■麻生二葉「切られてた枝と落ちてた枝」
タイトルの「切られてた枝」は、今回高伝寺でいただいた枝のことであり、「落ちてた枝」とは、これまでいいなと思って拾い、漆を塗った枝のことです。修士論文では自分の拾った枝に漆を塗るということの行為の中に、どのような意味があるのか考察を重ねていきました。その論文を書き終わる前の制作と、書き終わった後の制作を同じ場所に置くことにより、見えてくるものがあるのではと思い、このようなタイトルと展示内容にしました。