なんだか上手くいかないとき
あてはまる言葉がなくてきもちが宙に浮いたとき
そういった日々を少しだけ大丈夫にする
最後の砦のようなお守りをもっている
いっしょに飲んだ紅茶
一人で行った冬の海
通学路にある花の香り
思い出し笑いしてしまう会話
親友からの手紙
かたちに残るものばかりじゃないけれど
それらはぜんぶ、ちゃんと心をすくってくれる
作品をつくるために手をうごかすと
だんだん内面が変わっていく
探していたもの、救われたこと
そんなことを思い出しながら
心のうごきを観察して制作していく
完成したとき、少しだけ大丈夫になっている
今回の展示“amulet“では、制作過程でじぶんのお守りとなった作品を展示しています。