佐賀大学美術館では、地域の芸術文化交流地点として、様々な人が地域ゆかりの文化・芸術に触れることを目的に九州を拠点に活動をする若手・中堅アーティストを個展形式で紹介する企画展「SUAM/ROOT」を開催します。 ROOT は、 「根」 や 「本質」 のほかに「応援する」 という意味を持ち、本 企画 では国籍や出身、表現手法を問わず、地域に根差し た 活動を続け 、 今後の活躍が期待されるアーティストを紹介していきます。
3回目となる本展 で は、 群馬県出身で現在は佐賀市を拠点に作品制作を行う遠藤夏香を紹介します 。 遠藤はこれまで、他者が残した記憶・記録や物語の 背景など自身が知りえない過去・歴史に対して、身体的尺度を基軸とした手法で主観的アプローチを試み、言葉や指に直接取った絵の具で絵画作品などを制作してきました。また、本展が遠藤にとって、九州地域ではじめての展覧会となります。
【関連 イベント】
①ワークショップ (※内容詳細は、佐賀大学美術館 HP にてご確認ください。)
講師:遠藤夏香
日時:2025年12月6日(土)10時12時
会場:佐賀大学美術館
対象:幼稚園児~小学生※保護者同伴
参加:無料、定員10名
申し込み:事前申込制TEL 0952-28-8333)
②担当学芸員による展覧会解説
日時:2025年11月16日(日)13時~14時
対象:どなたでも
参加費:無料
申し込み:不要、当日会場にお越しください。
作家紹介
遠藤夏香ENDO Natsuka
1984年群馬県生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。2021年より佐賀県在住。他者、もしくは自身の残した記憶・記録や言葉など、過去や歴史に対して身体を基軸に制作をする。指に直接取った絵具で紙に触れて描き起こすイメージを中心に、リサーチの中で得るメモ書きのようなドローイングや資料を組み合わせることで、ある事象への手触りを可視化する。主な展覧会に「手・足・口」(2025年、SAGA ART WEEK企画展、佐賀県)、「前橋の美術2024」(2024年、アーツ前橋、群馬県)、「新鋭作家展第9 回優秀者遠藤夏香、木村剛士『ざらざらの実話』」(2020年、川口市立アートギャラリー・アトリア、埼玉県)など。