混迷の時代に救いの光をもたらした
法然上人ゆかりの宝物や浄土教美術の名品が一堂に!
平安時代末期、繰り返される内乱や災害、疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。そのような中、浄土宗の開祖・法然(1133~1212)は、どんなに貧しくどんなに愚かでも、ただひたすらに阿弥陀仏を信じて「南無阿弥陀仏」と称えれば誰もが等しく極楽浄土に往生できる、と説きました。その教えは貴族から庶民に至るまで多くの人々に支持され、法然没後も弟子たちによって守り継がれ、江戸時代には徳川将軍家の帰依を受けて大いに発展しました。
令和6年(2024)、浄土宗は開宗850年を迎えました。これを機に、万人の救済を目指し波乱万丈の人生を送った法然の生き方や教え、浄土宗の歴史を貴重な名宝によってたどります。