『銀河鉄道999』『母をたずねて三千里』『幻魔大戦』など、日本アニメーション史に残る名作の背景美術を手がけた美術監督・椋尾篁(むくお・たかむら/1938–1992)。
その仕事の全容を紹介する展覧会「椋尾篁:アニメ背景美術の先駆者」が、2026年春、椋尾の故郷である長崎県佐世保市にて開催されます。
本展は、椋尾が遺した手描きの背景画、美術設定、スケッチなど約100点を通じて、日本のアニメーションにおける表現の進化と、その美術的価値をあらためて見つめ直そうとするものです。
展示予定作品:
『母をたずねて三千里』高畑勲監督(1976)
『銀河鉄道999』りんたろう監督(1979)
『がんばれ元気』りんたろう監督(1980)
『さよなら銀河鉄道999:アンドロメダ終着駅』りんたろう監督(1981)
『悪魔くん:ようこそ悪魔ランドへ!!』佐藤順一監督(1990)
『セロ弾きのゴーシュ』高畑勲監督(1982)
『幻魔大戦』りんたろう監督(1983)
『火の鳥 鳳凰編』りんたろう監督(1986)
『迷宮物語:工事中止命令』大友克洋監督(1987) ほか
歴史に埋もれた巨匠の再評価/新しい文化財による地方活性化
1970年から1990年代、椋尾篁は、動画と同様の存在感を持たせた「物語を語る背景美術」を追求し、日本のアニメ表現に大きな影響を与えました。
本展では、美術監督として参加した代表作を中心に、作品世界がどのように構築されていったのかを紐解きます。
アニメ史・美術史の両面から再評価されつつある椋尾の仕事を生まれ故郷・長崎県佐世保市から発信し、文化財による地方創生へつなげようとする点も大きな特徴です。

