多久市アート企画展
かんさつ視点 池田学とどうぶつたち
天山多久温泉TAQUA

■開催にあたって

多久市では、”文教の里”である本市出身の画家・池田学氏が2005年から2018年にかけて制作した「動物画シリーズ」51作品を収蔵いたしました。本作品を含む、約67点を4月22日(土曜日)から市内施設 天山多久温泉TAQUAにて企画展として一挙に初公開いたします。
池田学氏は、今年の米国アカデミー賞にて7冠を受賞した映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(監督:ダニエルズ)の制作にも大きな影響を与えたことでも話題の国際的な画家です。
「動物画シリーズ」は、動物の写真を元に毛並みや模様、魚であれば鱗など、その動物特有の特徴や質感、表情などを丁寧に”観察”し描き上げた作品群です。1mmに満たないペンを使い、池田氏ならではの観察力によって細密に表現された、まるで今にも動き出しそうな動物画にきっと目が離せなくなることでしょう。
本展を一人でも多くの、幅広い年代の方々に作品を観ていただきたいという池田氏の願いを受け、16日間の会期中、入場料無料にてお楽しみいただけます。
また、「動物画シリーズ」以外にも幼少期から学生時代にかけての思い出や当時の趣味を紹介する展示コーナーも予定しております。釣りや昆虫採集など自然の中での遊びから、当時人気だったゲームや漫画まで、成長とともに興味の対象が変遷していく様子を垣間見ることができる模写やスケッチ作品、アルバムなどに加え、予備校講師時代に教え子たちにあてた直筆の絵手紙などを池田学「かんさつ」コレクションとして、ご覧いただけます。
さらに、現在、佐賀新聞で連載中の「マディソン日記」より、池田氏がアメリカ・ウィスコンシン州マディソンで過ごす中での出来事や思い出を切り取ったイラストの原画6点も初公開いたします。
これらの作品を当展覧会のタイトルでもある「かんさつ視点」に因み、池田氏の視点やご来場いただく方の視点などさまざまな視点が行き交う、そんな展覧会として皆さまをお迎えいたします。
今後、多久市は”アートのまち、多久”として、アーティストが「羽ばたく」、「根付く」まちを目指します。「アーティスト活動支援」や「アート教育啓発」、アートビジネス事業の創出、アーティスト/クリエーター等の「移住・定住」を奨励することを目的とし、「多久市まちづくり寄附」を会場で募り、活用していく予定です。
今後も「アートのまち、多久」としての活動へのご支援のほどよろしくお願いいたします。

■池田学氏プロフィール

1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
卒業制作にて紙に丸ペンを使用した独自の細密技法を確立。2000年同大学院修士課程を修了。
2011年より文化庁芸術家在外研修員としてカナダ、バンクーバーに滞在。
2013年よりアメリカ、ウィスコンシン州マディソンにあるチェゼン美術館の招聘を受け、滞在制作を行う。圧倒的な細密さと共に、ユニークな感性と創造力溢れる作風で国内外を問わず高い評価を得ている。
現在、アメリカ在住。アーティスト・イン・レジデンスとして医療系IT企業Epicにて新作を制作中。
2014年公益信託タカシマヤ文化基金・第25回(平成26年度)タカシマヤ美術賞受賞。
2017年「池田学展 The Pen-凝縮の宇宙」佐賀県立美術館、金沢21世紀美術館、日本橋高島屋を巡回。
主な書籍に『池田学画集 1』(羽鳥書店刊)『The Pen』『《誕生》が誕生するまで』(青幻舎刊)がある。
今年6月よりカナダのAudain Art Museumにて海外初個展が予定されている。

開催情報
日程
時間
11時から17時まで(最終受付16時30分)
会場
天山多久温泉TAQUA 

 846-0002 佐賀県多久市北多久町小侍4644-1

料金
無料
主催
多久市
お問い合わせ
多久市役所総合政策課地域づくり係
Tel:0952-75-2116 Fax:0952-75-2110
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