混浴温泉世界実行委員会 (大分県別府市) は、国内外から多くの観光客が訪れる世界有数の温泉地・大分県別府市を舞台に、2023年9月23日(土)~25日(月)の会期で『Art Fair Beppu 2023』を開催します。「別府国際観光港 旧フェリーさんふらわあ乗り場」「山田別荘」「清島アパート」を会場として約50組の出展者が集い、現代アートから工芸まで多様なアートの魅力を発信します。
このアートフェアの大きな特徴は、ギャラリーが参加する従来の形式とは異なり、アーティストが主体的に参加することです。本事業への参加が、多くの出会いと交流をもたらし、アーティストにとって活動を広げる契機となることを願っています。
【Art Fair Beppuについて】
混浴温泉世界実行委員会は、2025年から毎年実施する『Art Fair Beppu』の実現に向け、本年2023年より
プレ事業を開催する運びとなりました。
別府はあらゆる垣根を越え人々が集い、時には湯の中でさえ交流を育む場所です。
我々がこの地で活動を始めて15年。今この輪には多くのアーティストも仲間入りするようになりました。
アートは私たちの心を豊かにします。
常識を疑い問いを生むアートは、私たちの考え方やモノの見方を自由に解き放つ力を持ちます。
人々の創造性を育み、活力のスイッチを入れる薫染としてアートを捉えるならば、創造者であるアーティストへの支援は、彼らの成長を促すだけではなく我々の将来を照らす一助にもなることでしょう。『Art Fair Beppu』は、この街から世界に向けアーティストを送り出すために、彼らと直接出会い、交流し、活動を支援する場として位置付けるものです。
まだ見ぬ価値を創造する気鋭のアーティストを発掘するディレクターは、多くのアートプロジェクトを実現してきたBEPPU PROJECTが務め、クリエイティブ・ディレクターとしてSPREADが参加します。新たな切り口を持つアートフェアにご期待ください。
『Art Fair Beppu』の特徴:
①美術・映像・音楽・パフォーマンス・工芸など多様なジャンルの創造者が参加。
②アーティストの作品や実現したいプロジェクトのプランを販売し、彼らの活動や将来を支援。
③出品アーティストは原則会場に常駐。
④将来性が期待でき、ギャラリーに所属していない国内外の気鋭のアーティストを発掘する場。
⑤従来のアート市場を更新しようとする意思を持つギャラリーや、本事業の考え方に共鳴する国際的なアーティストをゲストとして招聘。
⑥本事業の継続的実施によって、別府市が文化的社交の場として成長することを目指す。
【参加アーティスト・ギャラリー】
まだ見ぬ価値を創造する気鋭のアーティストや、新たなマーケットを構築していこうとするギャラリーが別府に集結。その多様なラインナップにご注目ください。
<アーティスト>
現代アートから工芸まで、多様な表現で制作・発表する気鋭のアーティストが一堂に会し、作品を展示・説明します。
有馬晋平 / 諫山元貴 / 市村優奈 / 植田陽貴 / 䑵野 湧 / 遠藤 薫 / 岡本 秀 / 尾竹 隆一郎 /オレクトロニカ /
勝 正光 / 桑原 ひな乃 / 小宮太郎 / 衣 真一郎 / 柵瀨 茉莉子 / 佐々木 萌水 / SIMON / 下野薫子 /
新宅和音 / ソン・ソグ / 高梨 麻梨香 / 津川奈菜 / 東京ディスティニーランド / Tomohiro Hanada
TORAJIRO / 永井 幸太朗 / 中﨑 透 / 中田 愛美里 / 中根 唯 / 西村祐馬 / 長谷川 絢 / 東 智恵 / 平川楓子 /
福田周平 / 古川諒子 / 細川京佳 / 前田エマ / 眞島竜男 / 三ツ谷 麻野 / 村上キム / 室井悠輔 ※50 音順
<ギャラリー>
新進気鋭のアーティストを発掘し、新たなマーケットを構築していこうとする個性豊かなギャラリーが出展。独自の切り口で作品を紹介します。
CAVE-AYUMIGALLERY (東京、出品予定アーティスト:Samuli Blatter) / THE POOL (広島、出品予定アーティスト:上田良、亀川果野、福田惠) / ジャパンギャラリー (大分、出品予定アーティスト:中臣一) ※50 音順
※ギャラリーの出品予定アーティストは会場に常駐いたしません
※出品内容が変更となる場合もございます
■ゲストアーティスト
国際的に活躍するアーティストを別府へ招聘、特別ゲストとして『Art Fair Beppu 2023』に参加します。
トム・フルーイン (作品展示) / 西野 達 (作品展示) / 島袋道浩 (ツアー) ※50 音順
※2023 年 7 月 31 日現在
※展示作品は購入可能です
※ゲストアーティストは会場に常駐いたしません
※ツアーについての詳細は後ページを参照ください
【会場について】
〈別府国際観光港 旧フェリーさんふらわあ乗り場〉
瀬戸内海の西に位置する穏やかな別府湾と、鶴見岳や扇山などの美しい山並を眺めることができる港の旧ターミナルビルです。1951年に重要港湾に指定され、かつては「フェリーさんふらわあ」をはじめ、定期フェリーや観光船が寄港する別府の玄関口として賑わいましたが、2022年にその機能を隣接する新ターミナルビルへと移しました。長きにわたり、日々数多くの旅人を迎え入れては送り出してきた旧フェリーさんふらわあ乗り場は、フリーマーケットや骨董市、音楽祭などの会場として、今もさまざまに活用されています。『Art Fair Beppu2023』は、たくさんのアーティストを迎え入れ、国内外へと送り出す文化のターミナルとなることを目指し、この場所で開催いたします。
〈山田別荘〉
別府市中心市街地に約 90 年前に建てられた、別荘建築を活用した温泉旅館。
昭和の面影が随所に垣間見える空間や意匠は、別荘文化にはなやいだ古き良き時代の別府を感じさせます。本アートフェアでは、館のシンボルともいえる昭和レトロな洋風の応接間や、大広間を有する本館を会場とします。
〈清島アパート〉
戦後すぐに建てられた3棟 22 室からなる元下宿アパート。アーティストの活動支援の一環として、NPO 法人BEPPU PROJECT が運営しています。全国各地から集まる多彩なアーティスト・クリエイターが、居住・制作のための環境として活用し、共同生活を通じて日々切磋琢磨しています。
【会場デザインについて】
本アートフェアのロゴ・デザインおよびキー・ビジュアル、アートフェア会場の空間デザインは、『燕三条工場の祭典』(新潟県燕三条) のアートディレクションなどで知られるクリエイティブ・ユニット、SPREADが担当。会場の特色を活かしながら、強く印象に残る空間を作り出します。
<SPREAD プロフィール>
山田春奈と小林弘和によるクリエイティブ・ユニット。長い時間軸で環境を捉えるランドスケープデザインの思考と鮮烈な印象を視覚に伝えるグラフィックデザインの手法を融合。「カラーとコンセプト」を特徴にプロジェクトに深く関わりながら、社会提案のあるクリエイティブ活動を通して未来を問いかけている。主なアートワークに、生活の記録をストライプ模様で表す『Life Stripe』、色で喜びを広げる『Much Peace, Love and Joy』、QRコードで地球上の国々に繋がる『Different Worlds』。日本、イタリア、スイス、シンガポールなどで展覧会を開催。主なデザインワークに、展覧会『The Carpenters’ Line』(ロンドン)、展覧会『Factory Museum』(燕三条)、東京ミッドタウン『Color Jungle』インスタレーション、『国立新美術館開館10周年』記念ビジュアル、工場見学イベント『燕三条 工場の祭典』、空間デザインテープ『HARU stuck-on design;』、ナチュラルビューティーブランド『Celvoke』、バンド『相対性理論』CDジャケット、ウイルス抑制パーティション『Mesh Virus-Control Flag Partition』。2年連続のRed Dot Design賞グランプリなど受賞歴多数。
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