この度,Sangsun Bae(べ・サンスン)とA-taroMatsuo(松尾栄太郎)のアーティストによる二人展を 開催いたします。
作家活動の拠点である京都で二人は出会います。
Sangsun Baeは、 (韓国出身・京都在住)のアーティスト。
長年「糸」を造形作品の主要な素材としており、今回展示する〈シャンデリア〉シリーズでは韓国と日本の錦糸が用いられ、暗闇の中、絡み合う無数の鮮やかな細い糸を撮影し、写真作品として制作されています。
絡み合う糸の作品から、時間や歴史、人間の記憶の縺れ、国籍や故郷といった、様々な狭間の中で起こる感情や出来事の世界を連想させてくれます。さらに作品から伝わるそれぞれの思いが凝縮された生命体の力強さや自然のエネルギーをも感じます。
A-taroMatsuoは、(長崎県出身・京都に28年住みながら作家活動を行い、今年4月唐津へ移住)のアーティスト。
長年「紙」を造形作品の主要な素材としており、 今回展示する「HAZAMA」シリーズでは、見えるものと見えないもの、妄想と現実、 生と死などを表現した幾重にも重なり合う紙のコラージュ作品から、記憶の曖昧さや時間の経過、先人の知恵や歴史といったものを連想され、鑑賞者の思考をあらゆる方向から刺激してくれます。
更に二人の作品の共通点として、
複雑に絡み合う、重なりあう作品であること。
生活に身近な素材を作品のモチーフにしていること。
狭間という共通した大きなテーマがあるということ。
同じ土地(京都)での制作期間があるということ。
があげられます。
同じ土地で共通したテーマを持ちながら、アーティスト同士、時間を共に過ごしてきたからこそ、織りなす調和した穏やかな空間も含め、ご高覧頂けると幸いです。
A3 gallery 本田 麻里