山口情報芸術センター［YCAM］では、作品鑑賞をより楽しみ、理解を深めるためのイベント「わたしもアートがわからない」の第4弾として「知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」を開催します。 YCAMではこれまで、作品に対する鑑賞者の理解をより深めるため、展覧会や講演などのイベントに関連したギャラリーツアーやバックステージツアーなどのプログラムを実施してきました。近年は、こうしたプログラムの背景にある作品鑑賞の手法のひとつとして「対話型鑑賞」に触れる取り組みもおこなっています。 本イベントもそうした取り組みの一環であり、作品鑑賞の専門家や当事者を講師に迎え、実際の作品鑑賞などを交えながら、鑑賞者の中に生まれる「わからない」という感覚を出発点に、「鑑賞」という行為の核心にアプローチします。 美術史などの専門知識に偏らず、作品に対して柔軟で幅広い視点を共有する本イベントは、作品を読み解く力を養う機会になるとともに、作品を通じた他者とのコミュニケーションの場となるでしょう。