本展は、雄大な自然と海をモチーフに、静謐で荘厳な心象風景を描いてきた作家・堀晃を紹介する作品展です。
堀は、1952年に山口県で生まれ、1975年広島大学教育学部を卒業後、9年間の教諭生活を経て画業に専念。2019年に66歳という若さで亡くなるまでの40年間、海に隣接する下関市豊浦町と奄美大島にアトリエを構え、数多くの作品を発表してきました。彼の画風は、雄大な自然界を象徴する海や月などをテーマに、清爽で透明感のある表現を特徴としています。その基調となる紺碧のブルーは、深遠なる海の存在とも無限の宇宙とも見てとれ、荘厳な中に見るものを包み込む癒しの空間が広がります。
本展は、そんな作家が制作してきた初期から晩年に至るまでの作品を展示し、彼の叙情溢れる空間を堪能できる企画展となっています。