吉村観阿(1765-1848)は、江戸時代後期、茶の湯道具の“目利き”で人生を切り拓いた人物です。大名茶人・松平不昧や新発田藩主・溝口家に出入りし、蔵品の鑑定や数寄道具の取り次ぎで活躍。そうした実績から観阿の箱書きはそれ自体が価値となり、現代に至るまで高く評価されています。本展は観阿が大名茶人らに 取り次いだ茶道具や、江戸における様々な文化人との交流を物語る資料を展観し、 知られざる目利きの足跡とその美意識にせまります。
【関連イベント】
トークイベント「知られざる“目利き”吉村観阿とは何者か?」
松平不昧や溝口翠濤といった大名茶人の茶道具蒐集の舞台裏で活躍した目利き・吉村観阿の謎多き人生について、本展監修者の宮武慶之氏に語っていただきます。
日時:令和6年11月30日(土) 午後2時~3時30分 ※開場 午後1時30分
会場:1階ミュージアムホール
定員:180名(聴講無料、事前申込不要、先着順)
講師:宮武慶之氏(同志社大学 京都と茶文化研究センター共同研究員)
つきなみ講座「吉村観阿展の見どころ紹介」
本展を鑑賞する上での見どころについて、担当学芸員が語ります。
日時:令和6年12月21日(土) 午後3時~4時 ※開場 午後2時30分
会場:1階レクチャールーム
定員:54名(聴講無料、事前申込不要、先着順
講師:後藤恒氏(福岡市美術館学芸員)