別府を拠点に活動している、または将来的に別府を活動拠点とすることに興味を持っている全国のクリエイター、アーティスト、団体・企業を対象に、展示室での企画を募集する「別府市創造交流発信拠点『TRANSIT』企画公募」。令和6年度第6弾企画として、アーティストの森下明音による展覧会『土の上を歩く』を開催します。
【企画者】
森下明音
鳥取県生まれ。大分県を拠点に活動。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。自身の身体感覚や、個人的な経験を主題に、蜜蝋や土を使った絵画を制作している。主な展覧会に、2024年『Art Fair Beppu 2024』(旧フェリーさんふらわあ乗り場、大分)、2024年『第23回アートギャラリーホーム展』(チャームスイート旗の台、東京)、2018年『VOCA展2018 現代美術の展望─新しい平面の作家たち』(上野の森美術館、東京)、2016年『Identity XII – 崇高のための覚書 ―curated by Taro Amano―』(nca | nichido contemporary art、東京) などがある。
【展覧会概要】
大分県で採取した土で顔料を作り、卵黄テンペラやフレスコといった壁画の古典技法を用いて描いた絵画とドローイングを展示する。
【展覧会コンセプト】
私が子どもの頃、土だった地面が少しずつアスファルトで覆われていった。乾いて灰色になっていくアスファルトの下の、野蛮な土のことを思い出してみると、優しくて暖かい記憶が蘇ってくる。それは、絵を描くことと似ている。絵を描くことは、恥ずかしい。動物にも機械にもなれない人間は、「恥ずかしさ」と共に生きていくことで、バランスを保っているのかもしれない。