佐賀大学美術館では、長編映像作品を中心に紹介する企画展として、「SUAM Screening+ 」を開始します。第一回目は、アムステルダム(オランダ)を拠点に国際的に活躍する Rumiko Hagiwara (萩原留美子)の九州初個展として開催します。本展の中心となる映像作品《 Far Away Hopeful Grand Land/ はるかなる大地へ》( 46 分)は、ブラジルに住む日系人に焦点を当てて制作されました。サンパウロで有名な日系人街「リベルダーデ」の文字通りの意味である「自由」をめぐり、夢を抱いて新天地を見 つけようとした日本人移民への複雑な考察を、オランダで暮らす日本人移民としての自身の視点と、日系ブラジル人女性の証言を重ね合わせた映像で、ユーモラスに物語ります。それぞれに語られる経験や想いからは、現代の日本が抱える移民問題やアイデンティティの多様性、そして自由についての多角的な視野を与えてくれるはずです。
《Far Away Hopeful Grand Land 》は、毎時 10 分より上映を開始します。(最終上映開始 午後4時10分)
【関連 イベント】
①トーク・イベント はるかむこう
講師:小坂智子(長崎県美術館 館長)、 Rumiko Hagiwara
日時:2025年3月1日(土)13:00~14:00
会場:佐賀大学美術館スタジオ
参加費:無料、事前申込制(TEL 0952-28-8333)
② 担当学芸員による展覧会解説
日時:2025年3月7日(金)、4月5日(土) 14:00~
参加費無料、事前申し込み不要、当日会場にお越しください。
【同時開催】
佐賀大学美術館収蔵作品展
2025年3月18日(火)~9月12日(金) 予定