OKADA-ROOM vol.33 あらまほしきは道しるべ
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佐賀県立美術館
百武兼行《馬車のある風景》 1877(明治10)年頃、油彩・画布、佐賀県立美術館

佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を紹介してきました。 

岡田三郎助は、青年期に叔父中野健明(なかの・たけあき)から「絵をやるなら真面目にやれ」と言われ、画家になることを決意したと自ら記しています。そのとき日本画ではなく洋画を選択した理由は、同郷の百武兼行(ひゃくたけ・かねゆき)の油彩作品に幼少時から接し、また中野から百武の噂を聞いて親しみを感じていたためでした。「絵を真面目にやる」という言葉の裏には、海外での公務の傍ら寸暇を惜しんで絵に取り組んだ百武の姿が一つの理想となっていたと思われます。
久米桂一郎(くめ・けいいちろう)もまた、岡田に重要な転機をもたらしました。久米は黒田清輝と共にフランスでラファエル・コランに師事し、明るく清新な色彩を学びました。岡田は久米と遠い親戚でもあり、14、5歳頃から交流を持っていた縁から、帰国した久米・黒田の絵画運動に関わっていくことになりました。その後自らもフランスに留学し、久米らの師であったラファエル・コランの下で多くを学びました。

今回のOKADA-ROOMでは、岡田三郎助の作品とあわせて、佐賀の先達で「洋画家・岡田三郎助」誕生の道しるべとなった百武兼行と久米桂一郎の作品を紹介します。

開催情報
日程
時間
9時30分~18時
備考
会場:美術館常設展OKADA-ROOM
休館日:毎週月曜日
    ※月曜日が祝休日の場合は翌平日が休館
    ※5月7日(水)は休館します
会場
佐賀県立美術館 

 840-0041 佐賀県佐賀市城内1-15-23

料金
無料
主催
佐賀県立美術館
Webサイト
https://saga-museum.jp/museum/exhibition/limited/2025/02/004636.html
お問い合わせ
佐賀県立美術館
TEL 0952-24-3947
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