佐賀県立美術館の今回のコレクション展では、美術館所蔵品の中から「花」を題材とした作品を紹介します。
花は美術家にとって身近な、また非常に魅力的な題材として古くから親しまれてきました。色彩にあふれ、生命のみずみずしさと力強さを宿した美しい花のすがたは、今も美術家たちの絵心をかきたて続けています。
美術館コレクションには、日本画、洋画、版画、また工芸品など、様々な作家と技法のヴァリエーションによる「花」の作品が多くあります。近代洋画の大家・岡田三郎助の作品をはじめ、山口亮一、武藤辰平、古沢岩美など、佐賀県ゆかりの美術家らの名作を選りすぐって展示します。
この夏、落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと美との対話を楽しんでみませんか。皆様のお越しをお待ちしております。
【主な出品作品】
岡田三郎助《薔薇》 1931(昭和6)
油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館蔵
山口亮一《白薔薇》 1936(昭和11)
油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館蔵
山口亮一《肥後しょうぶ》 1955(昭和30)
油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館蔵
牧野宗則《なでしこの花》 1989(平成元)
多色木版、佐賀県立美術館蔵
古沢岩美《西施蓮恋》 1997(平成9)
油彩・カンヴァス、佐賀県立美術館蔵