佐賀県内では、住宅建設などの各種開発に伴う発掘調査や、遺跡の整備や保存を目的とした調査が年間600件以上行われており、たくさんの出土品が見つかっています。このような出土品をいち早く県民の方々に公開し調査成果をお知らせするために、毎年、発掘成果速報展を開催していますが、今年は「さがヲほる-佐賀県発掘成果速報2020-」と題し、下記のとおり開催します。
今回は、過去に行われた発掘調査で出土したもので、これまで展示する機会がなかったものや、最新の研究により新たな価値が見出された出土品も展示・ご紹介します。
また、令和2年4月に新たに指定された佐賀県重要文化財等を、実物やパネル資料でご紹介します。
【展示構成及び主な展示資料】
(1)令和元年度に県内発掘調査で出土した出土品(関連資料を含む)
・佐賀市七ヶ瀬(しちがせ)遺跡の祭祀にまつわる土器(佐賀市教育委員会蔵)
・唐津城跡出土の丁銀(ちょうぎん)(唐津市教育委員会蔵)
・多久市牟田辺(むたべ)遺跡9号墳出土の副葬品(多久市教育委員会) ほか
(2)展示機会のなかった過去の発掘調査の出土品、及び近年の研究視点から新たな価値が見出された出土品
・佐賀市高畠(たかはた)古墳の副葬品(佐賀県蔵)
・小城市土生(はぶ)遺跡出土の弥生時代の木製品(小城市教育委員会蔵) ほか
(3)令和2年4月に新たに指定された県重要文化財等
・鹿島市旭が岡遺跡出土(あさひがおかしゅつど)の鉄戈(てっか)
・鍋島直正肖像写真(なべしまなおまさしょうぞうしゃしん)
・絹本著色豊臣秀吉像(けんぽんちゃくしょくとよとみひでよしぞう)
・木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
・名尾紙(なおかみ)
・新北神社(にきたじんじゃ)のビャクシン
※唐津城跡出土の丁銀、牟田辺遺跡出土の副葬品、鹿島市旭ヶ岡遺跡出土の鉄戈は令和2年7月18日(土曜日)までの公開となります。また絹本著色豊臣秀吉像に関しては7月12日(日曜日)以降複製レプリカの展示となります。