かつて、いわゆる「鎖国」の時代から海外交流の拠点であった長崎は、明治時代をむかえた後も、海の外からもたらされた西洋や中国の文化と日本文化が混淆した独特の風情をもつ都市として、芸術にかかわる人々を惹きつけてきました。
結果として、多くの芸術家たちによって長崎を題材とした作品が生み出され、そして地元の作家たちも、それらに刺激を受けつつ長崎の外へと自らの表現を発信していったのです。
本展では、長崎県美術館コレクションから長崎ゆかりの美術作品をいくつかのテーマに沿ってご紹介します。
長崎を舞台に往き交う美術のエネルギッシュで多彩な煌めきをぜひお楽しみください。
また、数多くの作家の目に映った長崎の姿を見つめることで、私たち自身も複数の時空を旅しながら、長崎の文化的風土を改めて捉え直す機会となるでしょう。
- 展示構成および出品作家
ゆめ:夢をもとめて、長崎をとびだした作家たち(彭城貞徳、山本森之助、横手貞美ほか)
まつり:歴史と暮らしが育む祝祭(津上みゆき、大久保玉珉、東松照明ほか)
いのり:信仰と祈りのかたち(小川緑、舟越保武、井上孝治ほか)
ロマン:“エキゾチック”な世界としての長崎(椿貞雄、吉岡憲、中川一政ほか)
くらしと風土:日々の生活に息づく光景(山崎正明、山下南風、野口彌太郎ほか)
- 関連企画
「長崎×ヒロスケさん×美術館」 ※事前申込
長崎の歴史に詳しいヒロスケこと山口広助さんをお招きし、まちや祭りの歴史など長崎の魅力について存分に語っていただきます。
日 時|10 月 25 日(日)14:00~15:00(13:30 開場) 会 場|ホール
講 師|山口広助氏 定 員|50 名(応募多数の場合は抽選)
参加費|無料 申込締切|10 月 12 日(月)必着
〈申込方法〉
長崎県美術館ウェブサイト「各種申込み」の入力フォームまたはハガキにてお申し込みください。
ハガキには、参加者全員の①氏名(フリガナ)②年齢 ③郵便番号 ④住所 ⑤電話番号を明記ください。
イベントは、急きょ中止になる場合がございます。必ず連絡がとれる電話番号を記載してください。
宛先|〒850-0862 長崎市出島町 2-1
長崎県美術館「ヒロスケさんトークイベント」係
※10 月 15 日(木)までに当選者にのみ決定通知をお送りいたします。
※お客様の中から新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応に鑑み、予め座席を指定させていただきます。