現代日本を代表する建築家、隈研吾の大規模個展
東京オリンピック・パラリンピック 2020 のメイン会場に予定される《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとり、隈研吾(1954-)の大規模な個展を開催します。 その土地の環境や文化に溶け込むように設計される彼の建築には、自ずと多くの人が訪れ時を過ごすことになります。2018 年にスコットランドに開館した《V&A ダンディー》は、米TIME誌により「2019年、世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100 選」のひとつに選ばれました。本展は隈建築の中から公共性の高いものを中心に 36 件を 精選し、全点に隈自身による作品解説をつけて紹介します。 公共性といっても、新築の庁舎のような大きな公共建築だけでなく、リノベーションによる居酒屋のような小さな建築も含んでいるのがポイントです。それらが「孔」「粒子」「やわらかい」「斜め」「時間」という隈が考える 5 原則によって分類された上で、模型や写真やモックアップによって紹介されます。また、瀧本幹也、藤井光、津田道子、マクローリン兄弟など第一線で活躍するアーティストに映像作品をコミッ ションし、隈建築を、造形性だけでなく、どのように使われているか、いかに街と関係を結んでいるかといった観点から 見ていただく空間を用意しました。内部空間をリアルに体感できる360度VR もあります。さらに、ネコの視点から都市を見直すリサーチプロジェクト《東京計画 2020 ネコちゃん建築の 5656 原則》も発表されます。今の時代、都市についてなにかを提案するとしたら 高度経済成長期のように都市を上から見るのではなくて下から見るべきである、そう考えた隈が着目したのは、なんと 動物のネコでした。本展では、Takramとの協働により神楽坂でのフィールドワークや GPS 測定を実施し、そのリサーチの成果を、3DCG やプロジェクションマッピングを用いて展示いたします。コロナ禍というきわめて難しい時代の中で開催される本展が、新しい公共性や未来の都市のあり方について考える機会となれば幸いです。
関連企画
対談 01「長崎とわたし」 *事前申込制
登壇者|隈研吾、保坂健二朗(本展キュレーター/東京国立近代美術館主任研究員)
日 時|2021 年 1 月 23 日(土)11:00~12:00
場 所|長崎県美術館ホール
定 員|50 名(応募多数の場合は抽選)
参加費|無料
申込締切|2021 年 1 月 5 日(火)必着
※YouTube でのライヴ配信を行います(詳しくは長崎県美術館ウェブサイトでご確認ください)。
【申し込み方法】
長崎県美術館ウェブサイト「各種申込み」の入力フォームまたはハガキにてお申し込みください。ハガキには、参加希望者全員の①氏名(フリガナ)②年齢 ③郵便番号 ④住所 ⑤電話番号を明記ください。イベントは、急きょ変更・中止になる場合がございます。必ず連絡がとれる電話番号を記載してください。
宛先|〒850-0862 長崎市出島町 2-1
長崎県美術館「隈研吾展対談」係
※2021 年1月8日(金)までに当選者にのみ決定通知を発送いたします。
※お客様の中から新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応に鑑み、予め座席を指定させていただきます。
対談 02「長崎県美術館の設計をめぐるあれこれ」
登壇者|市丸貴裕(株式会社日本設計チーフ・アーキテクト)、野中明(長崎県美術館学芸専門監)
日 時|2021 年 2 月 7 日(日)11:00~12:00
場 所|長崎県美術館ホール
定 員|先着 50 名(当日受付)
参加費|無料