平成29年度より開始した未来への視点シリーズは、斬新なテーマ性と新たな存在感を示す若手作家を紹介する企画展です。そのシリーズ第4弾として、「中原未央展~儚さと記憶、果実のある風景~」を開催します。中原氏の作品は、アクリルと油絵の具を併用する混合技法によって制作された写実絵画で、確かな描写力と細部まで描き込まれた重厚な画風は、錯視効果を加味させたシュールな世界を感じさせます。作品の根底にあるのは、生と死が内在する神秘的且つ崇高な生命に対する畏敬の念であり、その思いを彼女自身のメタファーである果実として表現しています。儚きものの象徴である果実と不可思議な空間とが絡み合う重層的な心象風景は、遠い記憶を呼び覚ましてくれます。
今回の企画展では、今までに発表してきた作品に新作を加えた200号の大作から0号の小作品に至るまでの作品を一堂に展示し、中原氏の魅力を存分に引き出す試みとなっています。中原氏ならではの世界観をより多くの方々にご高覧いただければ幸いです。
【オープニングセレモニー及び作家による作品紹介】
日時:令和3年1月17日(日)10時30分から11時30分迄
場所:大川市立清力美術館、2階清力コレクション室
【作家によるワークショップ「美しい水滴を描いてみよう」】
日時:令和3年1月30日(土)・令和3年2月6日(土)14時から16時迄
場所:三又コミュニティーセンター
講師:中原未央氏
定員:1回につき定員10名 計20名
【ギャラリートーク「自己の表現について語る。」】
日時:令和3年2月21日(日)14時から15時30分迄
場所:大川市立清力美術館
講師:藤本真帆氏(福岡県立美術館学芸員)、中原未央氏(作家)
定員:10名
※お申込み・お問い合わせは美術館まで