代表作の原画約 350 点を中心に、作品世界に関わりの深い美術作品や歴史・民俗資料などをあわせて展示する、これまでのマンガ展と異なる切り口の企画展。
読む者を「異界」へと導く諸星大二郎作品の魅力の原点へ迫る企画展を、3月20日(土)から北九州市漫画ミュージアムで開催。
■担当学芸員によるギャラリートークあり
■会場にて「諸星作品キャラクター総選挙」を開催。
参加者から抽選で 3 名様に諸星先生直筆サイン色紙をプレゼント!
■2020 年「美連協大賞」受賞の展覧会
日本中に多数の熱狂的なファンを持ち、クリエイターから異分野の研究者まで、あらゆる方面から絶大な支持を誇る漫画家・諸星大二郎。その作風は、『生物都市』や『夢みる機械』(1974)などの SF 的なものから、『妖怪ハンター』シリーズ(1974~)にみられる民俗学・考古学的な視点を持った作品、『マッドメン』(1975~82) など人類学的な考察とスケールを持った作品、『暗黒神話』(1976) などの記紀神話を基に大胆な世界観を披露した作品、『西遊妖猿伝』(1983~)『諸怪志異』(1984~2011)など東洋文学・思想から影響が見られる作品、『私家版鳥類図譜』(2000~03)『私家版魚類図譜』(2004~06)など博物学的な視点を感じさせる作品、『栞と紙魚子』シリーズ(1995~)のように様々な要素を盛り込みながら日常をテーマにした作品まで、幅広いジャンルに渡っています。誰にも真似をすることができないといわれる諸星ならではの絵柄と相まって、どの作品においても独特の世界を築き上げています。
本展では、諸星大二郎のデビュー50 周年を記念し、代表作の原画約 350 点を中心に、作品世界に関わりの深い美術作品や歴史・民俗資料などをあわせて展示。読む者を「異界」へと導く魅力の原点へと迫ります。