ムーミン童話の原作者トーベ・ヤンソン(1914-2001)による漫画・ムーミンコミックスは、イギリスの「イブニング・ニューズ」紙で1954年より20余年に亘り連載されました。主に、トーベが絵と台詞、弟のラルス(1926-2000)がネタ探しと英訳を担当し、1960年からはラルス一人で漫画を制作。コミックスの連載はムーミンの人気を決定的にしました。
本展はコミックスにスポットを当て、キャラクター設定やスケッチ、原画など日本初公開となる280余点を通じて、楽しくも奥深いムーミンたちの豊かな世界の魅力を伝えます。
トーベ・ヤンソン(1914-2001)
フィンランドのヘルシンキに生まれ、15歳から芸術家としてのキャリアをスタート。絵画家、風刺画家、短編作家としても活躍します。1945年から25年間に亘って書きつづけた「ムーミン」の小説シリーズは世界各国で多くの読者に親しまれています。1954年、コミックスの連載を始めると20か国以上で翻訳・出版され、ムーミンの人気を決定的なものにしました。
ラルス・ヤンソン(1926-2000)
トーベの末弟。15歳のときに冒険小説『トルトゥーガの冒険』でデビュー。ムーミンコミックスの連載が始まると、トーべとともにマンガの制作や英訳に関わり、1960年から1975年は一人で連載を続けました。また、TVアニメ「楽しいムーミン一家」では、企画から制作にいたるまで、トーベとともに監修者として関わりました。