このたびEUREKAでは、2025年6月14日(土)より、佐賀市を拠点に活動している井川健さんの個展「井川健漆展 塗りを纏う」を開催します。
幾度となく塗りと研ぎを繰り返し、美しく磨き上げられた立体作品。本展では、ヤシの葉や棕櫚皮を支持体に用い自然の形象を想像させるダイナミックなオブジェ作品などを発表いたします。福岡での初個展、どうぞご高覧ください。
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「塗りによる造形」が一貫した制作のテーマです。「塗り」には塗るための素地が必要です。素地は漆ではありませんが、素地にはいろいろな素材があり得ますし、加工法もいろいろと選べます。通常、漆が関わるのは素地の形ができてからですが、形作りの段階にも漆が関わるとより漆の造形と呼べるものになるのではと思います。
上塗りの前、素地があり、その上に下地層があり、その上に下塗り中塗りがある。下地や研ぎによって素地の質感や特性を覆い隠し均質にするのか、素材感を残すのか。上塗りはその上に纏わせるものです。
宇久画廊の川上さんからお話をいただいていたのがきっかけで、福岡では初めての個展を開催させていただくことになりました。造形と共に塗りの美しさや凄みを感じていただければ幸いです。
井川 健
◎オープニングレセプション 14日(土) 17:00ー19:00