稀代の打楽器奏者による音楽表現の拡張
人工知能(AI)を通じて、石若駿の音楽性を再発見する
山口情報芸術センター[YCAM]では、打楽器奏者の石若駿とYCAMとのコラボレーションによる新作パフォーマンス「Echoesforunknownegos(エコーズ・フォー・アンノウン・イゴス)―発現しあう響きたち」を発表する公演をおこないます。石若は、ジャズと現代音楽をバックグラウンドに、ロック、ヒップホップ、ポップスなどジャンルを越えて国内外で活躍する、気鋭の打楽器奏者です。石若が自身と共演するというアイデアから出発した本作では、オリジナルの打楽器や石若のパフォーマンスを学習し自律的に演奏をおこなう人工知能(AI)などの「共演者」たちが登場します。石若はこれらの共演者とともに即興のセッションを繰り広げます。また初日のソロ公演を経て、2日目はさらに石若の盟友であるサックス奏者・松丸契が参加。パフォーマンスに多面性を与えます。メディアテクノロジーを応用しながら、石若の音楽性を再発見していくプロセスを共有する本作を通じて、未だ聞いたことのない新しい音楽を発見するとともに、人間の創造性のありかについて示唆を得る機会となるでしょう。