1974年に「宇宙戦艦ヤマト」が放送されて以降、アニメの盛り上がりの中で「アニメージュ」は、ファンと作り手の架け橋となる日本初の商業アニメ専門誌として生まれました。
本展覧会は雑誌「アニメージュ」の1978年創刊当時から80年代に焦点を当てました。
まだアニメという言葉さえ広がっていない時代から、1979年に登場した「機動戦士ガンダム」の大ヒットによりアニメが大きく飛躍するブーム期。
そして、鈴木敏夫が後のジブリにつながる高畑勲・宮崎駿両監督を見出し、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の映画製作に傾倒するまでの道のりを紹介します。
「風の谷のナウシカ」のセル画や押井守監督作品「天使のたまご」の貴重な資料、初期ガンプラによる「機動戦士ガンダム」の名シーンを立体で表現したジオラマなど200点以上を展示しています。
アニメージュとは・・
日本初!アニメ雑誌のパイオニア
1978年5月26日に創刊した日本初の本格的商業アニメ雑誌・月刊「アニメージュ」(徳間書店)。アニメ雑誌のパイオニアとして、それまで作品の裏方として決して脚光を浴びることのなかった業界内部、作家や制作に関わる人々をクローズアップし、場面写真や制作の舞台裏をみることができるインタビュー記事を掲載するなどファンからのニーズに応えてきました。
「風の谷のナウシカ」のアニメーション映画化でスタジオジブリ設立のきっかけとなった本誌は、2022年に創刊44周年を迎える今もアニメとファンをつなぐ橋渡し役です。