昭和初期に活躍した写真家・河野浅八の作品をご紹介します。
1876年熊本県宇土郡大見村(現宇城市不知火町大見)に生まれた河野は、20代で単身渡米し、ロサンゼルスで写真材料店を営みながら写真技術を学びました。その後写真展に出品するようになると、アメリカのみならずイギリス、フランスなど各国の展覧会にも挑戦し、受賞を重ねます。1934年に帰郷したのちは、在熊の写真家に懇願されて後進の指導にあたり、66歳でその生涯を閉じました。
本展では、河野自身が焼き付けたオリジナルプリント約60点と、残されたネガをデジタル処理して仕上げた作品数点を展示します。