本展メインビジュアル
タラブックスのクリエイティブな本づくりを紹介!
タラブックスは、南インド・チェンナイを拠点とする小さな出版社です。1994年に設立され、ギータ・ウォルフとV.ギータという二人のインド人女性が中心となって活動しています。タラブックスを代表するのが美しいハンドメイドの絵本。インドの民俗画家による絵を、ふっくらとした風合いの紙に版画の技法で印刷し、職人が糸で製本した、工芸品のような本です。インドには各地に多様な民俗芸術の伝統があり、住居の壁や床に絵を描いたり、工芸品を作ったりしています。多くのインド人にとってもなじみの薄かったこうした民俗芸術を出版に結びつけたのは、とても画期的なことでした。
ハンドメイド本以外にも、タラブックスは多彩な本を刊行しています。画家、編集者、デザイナー、印刷職人らによるチームワークから生み出される本は、教育や社会問題をテーマにしたもの、本の形状に特徴があるものなど、とてもユニークです。
本展は、タラブックスの本づくりの全容を伝える展覧会です。日本でもよく知られている『夜の木』や『水の生きもの』などのハンドメイド本を中心に、本や原画、写真や映像などを通じて、その魅力をたっぷりとご覧いただけます。また、2017年より全国を巡回した本展は、福岡・三菱地所アルティアムが最終会場となります。お見逃しのないようご覧ください。
【関連イベント】
世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
トークイベント「南インドのキッチンをめぐる旅」
日時:8月31日(土) 開場13:45 開演14:00〜(90分程度)
会場:デジタルハリウッドSTUDIO福岡(イムズ11F)
話し手:齋藤名穂(建築家・デザイナー)
定員:50名(自由席・先着順)
料金:500円
申込方法:アルティアム(092-733-2050)まで要電話予約。8月5日(月)より受付開始。