「OKADA-ROOM Vol.14 岡田三郎助名品選―館蔵女性画を中心に―」が佐賀県立美術館 1階 OKADA-ROOM にて開催されます。
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠、岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を顕彰してきました。館内の常設展示室「OKADA-ROOM」では、岡田作品を中心に館収蔵の近代洋画の優品を紹介し、ご来館の皆様にご好評をいただいています。
今年、令和元年は岡田三郎助の生誕150年にあたります。今回のOKADA-ROOM Vol.14では、岡田の代名詞ともいえる優美な魅力を湛える女性像の名品を展示します。
女性という画題を通じ、西欧の技法に日本的な感性を接合させる試みを、岡田は生涯をかけて行いました。彼の香り立つような典雅な画風は、日本近代美術史における美の完成形の一角を示しているといえるでしょう。
本展では、岡田の女性像の集大成ともいえる《裸婦》、明るい陽光の表現が印象的な《少女読書》、明治期の女性像の佳品《清楚(少女)》 など、館蔵作品を中心に、さまざまな個性を持つ女性像を紹介します。
また、妻・八千代を親密な雰囲気のなかで描いた名品《ぬいとり》は、このたびご寄贈をいただき当館のコレクションに加わりました。
本作品の舞台となった岡田三郎助アトリエ(県立博物館東側に隣接)と合わせて、岡田の豊かな芸術世界をお楽しみください。
(佐賀県立博物館・美術館 Webサイトより引用)
写真:岡田三郎助《ぬいとり》1914年 佐賀県立美術館蔵