佐世保市博物館島瀬美術センターでは、10月26日(土曜日)から「広重展」を開催します。歌川広重(1797-1858)は言わずと知れた名作《東海道五拾三次》を世に送り出した浮世絵師です。広重の風景画は、旅人の哀歓や移りゆく四季折々の自然や風物を詩情豊かに謳いあげており、日本の人々のみならず、フランスの後期印象派の画家をも魅了しました。
本展は、不動の名作《東海道五拾三次》保永堂版と鳥瞰図《五十三次名所図会》の比較展示をはじめ、風景画の名手と呼ばれる広重の《名所江戸百景》までご紹介します。加えて、参考出品として、英山、豊国、国貞など名だたる絵師たちによる「雪月花」をテーマにした名品を展示し、肉筆画を含めた約200点を一挙に公開します。
《東海道五拾三次》55点がすべて出品される貴重な機会です。たくさんのイベントも行ないますので、ぜひ足をお運びください。