福岡・薬院にショップを構えるkrank marcelloが表現する儚く美しい空間
三菱地所アルティアムでは、福岡の名店「krank marcello (クランク マルチェロ)」の幻想的な世界観に着目した展覧会を開催いたします。代表である藤井健一郎・輝彦兄弟が営むヴィンテージ家具店「krank」とアパレルや雑貨を扱う「marcello」は、まるで物語の中に迷い込んだかのような儚く美しい独特な世界観を放ちます。本展では、ヴィンテージ家具と動物の彫刻作品などを組みあわせた作品や、光と影に着目したインスタレーション作品などを展示いたします。
藤井健一郎、輝彦兄弟を代表に福岡を中心に活動をするkrank marcello。2002年にアパレルと雑貨を扱う「marcello」を、2004年に家具店「krank」を設立し、その店舗を舞台に独自の世界を紡ぎ出してきました。
手を加えたヴィンテージ家具。古い木製のオブジェを素材に作り出される作品。光や影の効果を組み込んだインスタレーション。手製のライトや家具と共に木の枝やドライフラワーを用い生み出される空間。自然や草花、光や風の存在を感じて欲しい、krank marcelloの創作のすべてには、そうしたコンセプトが密かに織り込まれています。
「ぼくらはいつのまにか 虹にさわれないことをおぼえていた」
ときどき私たちの前に姿を見せる虹。子どもの頃、おそらく誰もが魅惑的でふしぎな虹の存在に何かしらの想いを馳せたのではないでしょうか。走って行けば虹の根元に辿り着くかもしれない、七色の輝きにその手をかざすことができるかもしれない……。
いつの間にか忘れてしまった未知なるものへの好奇心、空想へのときめき。krank marcelloのクリエイションの源には、そうした感覚を忘れず大切にしたいという深い想いがあります。
これまで家具や作品、ショップ空間の中に込められたコンセプトが今回初めて展覧会という形で表現されます。アルティアムの展示空間がまるごとkrank marcelloの世界となってみなさまをお待ちします。静けさ、光の揺らめき、草花や動物たちが奏でる詩的で童話のような温もりあふれる作品世界をどうぞお楽しみください。