福岡県在住のアーティスト3名によるアートユニット「アチケン」。各自の作品を寄せ集めて展示するような既存のグループ展ではなく、新しい形のグループ展の在り方を提示しています。展覧会ごとに与えられた「お題」に対して、3人がそれぞれの特殊解を模索していきます。
一人の独立したアーティストとしての研究テーマの探求と、お題に対してどのような回答がふさわしいのか、その交差する部分で、作品は産み出されます。そして、それぞれの解答(作品)は、化学反応的に響きあいながら、一つの空間として演出され、インスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術作品)としての様相を見せることになります。
「デンキュウとアート」は、アチケンによる第5回目の企画展です。今回は、それぞれのアーティストに裸電球をひとつ渡し、電球と作品の魅力的な関係を考えてもらいます。暗闇の中に三つのデンキュウ。その傍には、どのような問題提起がなされるのでしょうか?薄明りに照らされた3つの作品と、「暗がり」を楽しんで。