緞通、カレー、古民家、旧宅、歴史、おもちゃ……出会いがたくさん 佐賀市柳町

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  • アバター画像   BY  前田彩花 お絵かきと本が大好き。本屋とシエマに永住したい。

2019年9月28日、第6回目のpotariサイト運営スキルアップ演習が行われました。

今回は「写真をとる」と題して、さまざまなフィールドで活躍されているカメラマンの関めぐみさんを講師にお招きし、スマートフォンでの写真撮影についてレクチャーしていただきました。

その後、スマートフォンを片手に写真を撮りながら、佐賀市柳町とその周辺を散策しました。旧宅が多く立ち並んだ、とっても風情がある町です。私がとった写真とともに、柳町について紹介していきます!

まず訪れたのは、ギャラリー・ショップ「さがしもの」。肥前びーどろや鍋島緞通など佐賀の工芸品を取り扱っています。

鍋島緞通とは、木綿を使った佐賀の伝統的な織物です。写真中央の大きなものは絨毯です。畳1畳分で105万円ほどするそうです……! その周りにある小さめのものは座布団で、椅子に置いて使ってもGoodです!

手触りは柔らかく、でもとてもしっかり織り込まれていて、丈夫で長持ちしそうでした。

すぐ側にある工房では、作業の様子を見学させていただきました。工房内には糸を結んで固める、トントントン……という音が響いていました。分業ではなく、全ての工程をひとりの方が担当されるそうです。人間の手がもっている無限の可能性を感じます……!

次に、お昼ご飯を食べるため、古民家カフェ「こねくり家」を訪れました。

カレーを食べました。辛すぎず、野菜が甘くてとても美味しかったです……! 余談ですが、こねくり家には佐賀の銘菓丸ボーロを使った、丸ぼうろパフェもあります。そちらも大変美味です。

次に訪れたのは、旧三省銀行。明治15年に設立された銀行です。まっしろな外観が綺麗です。

内観もとっても雰囲気があります。想像していたよりも広く、ぐるぐる歩き回りました。

2階から見る景色が夏を感じさせてくれました!(撮影時は9月末ですが……)

次に訪れたのは、南里邸。佐賀市内最古の町屋建造物だそう。

南里邸では江戸時代、太物や金物や唐物、ゲタなどを売る商売が行われていたようです。江戸時代から現存しているなんて、かなり歴史のある建物です。

最後に訪ねたのは、江頭玩具店です。オーナーの方が集めたお雛様や恵比寿様などの郷土玩具コレクションが、ところ狭しと並べられた博物館のような場所です。

ダルマさんがいっぱい……!

とても小さな恵比寿様もいました。

中にはとても貴重な玩具もあるようで……。玩具が並んだガラスケースとガラスケースの間は、人ひとりが通れるスペースしかなく、歩くと時々ガラスケースが揺れる音がしました。おそるおそる見て回りました。こんなところがあるとは全く知らなかったので、「穴場スポットを知れた! しめしめ」とちょっと優越感を抱くことができました。

今回、「写真を撮る」という目的をもって柳町を歩いたことで、いつもなら通り過ぎてしまうような景色にも目を向けることができました。また、撮影と一緒に取材も兼ねることで、見ているだけではわからない部分まで知ることができて、撮影した写真に、よりいっそう愛着がわきました!

他にも柳町には興味をそそってくれる場所がたくさんあります。ぜひ自分の足でおもむいて、「実はこういう場所があるんだけど……知ってた?」と、お友達に自慢してみてください。